ロードオブザリング3部作中最も美しく、最も過酷なロケ地がこのエドラスです。南島最大の都市クライストチャーチからサザンアルプス方面へ車で2時間半走ったところに広がるランギタタバレーは、何万年も前に氷河によって形成された美しい山々に囲まれ、その平原の中に舞台となったエドラスの丘であるMt Sundayがあります。この付近は風が吹きぬけるところで一年に無風の日はたったの3日だけしかなく、250日以上は強い風が吹いているそうです。
2006/04/20



THE TOWERS 〜二つの塔〜


この場所は私有地になっており、しっかりと柵が張り巡らされている。許可されたツアー等のみエドラスの丘へ近づくことができる。・・・が暗黙の了解のごとく柵を乗り越え不法侵入。王の帰還が公開されてすでに2年以上経ったこの日でも、他にも個人旅行者などが数人柵を乗り越えて見に来ていた。
川。柵を乗り越えたかと思うとかなり大きな川が数本流れている。この川を渡らなければエドラスの丘へは行けない。ちなみにこの川は後にも紹介するが、ガンダルフとピピンがシャドウファックスに乗ってミナスティリスに向かう時に駆けていった川である。

この川は遠くにそびえる万年雪や氷河を抱えた山々から流れてくる水で、とてつもなく冷たかった!足をつけて渡っただけでも胸の鼓動が激しくなり息が切れるほどだ。
川を渡り丘へ向かう途中の息を呑むほどの美しい景色。この日は、先に紹介した通り一年に3日だけある日に当たったかのように快晴無風だった。
セオデン王の息子、セオドレドが亡くなり葬式を行った場所。セオデン王が悲しみに暮れ、ガンダルフと話しているシーン。

とにかく牛の糞が多いこと・・・。撮影の時は糞の除去にさぞ骨を折ったことでしょう。
村が襲われたことを知らせに馬に乗ってやってきた幼い子供エオサインとフレダが山をバックに映し出され、ガンダルフが見つけるシーン。

映像では山に雪が積もった状態で寒々とした雰囲気だった。
ローハンの首都エドラス。ここにメドゥセルド黄金館が建ってた。

3週間の撮影のためにセット作りに12ヶ月の時間を費やしている。5キロの道に2本の橋を自衛隊に協力してもらい作られた。しかし今は黄金館含め何も跡形もなくなっている。当時、撮影許可を得るために、この自然を完全に元に戻すというDOC(NZ自然保護省)との約束が交わされていた。
ローハンの村人がエドラスから避難のためにはるばるやってきたヘルム峡谷。

写真中央の谷間にCGで砦が作成された。
物語では犠牲を払いながらも遠い道のりを経てヘルム峡谷へ到着したことになっているが、撮影場所は目と鼻のさき・・・。
ヘルム峡谷への避難の途中、急襲に遭いワーグと共に崖から転落し川に流されたアラゴルンが命からがらヘルム峡谷に辿り着く直前のシーン。

丘の上(写真中央奥の小高い丘)に馬に乗ったアラゴルンがこの山々をバックにパノラマ撮影で映し出される。



THE RETURN OF THE KING 〜王の帰還〜


ガンダルフとピピンがエドラスからミナスティリスへ出発したときに馬で駆けて渡っていく川。アラゴルンとメリーがやぐらから彼らを見送る。
ピピンがともしたミナスティリスの烽火がこのエドラスまで届いた最後の山。これをアラゴルンが見つけセオデン王のもとへ知らせにいく。
SEEにてメリーが黄金館の前でセオデン王に忠誠を誓うシーン。
ローハンの旗を掲げた騎馬隊がいくさへ出陣するシーン。

映像でこのMt Sunday頂上付近にある黄金館含めいくつかの建物は実際に建てられたものだが、写真左手の丘陵地帯にあった村の家、小屋等はCGにより作成されている。


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